樹脂の成形方法
日常生活でよく見られるプラスチック製品、例えばレジ袋、ペットボトル、ヨガマット、スマホケース…などは、製品の外観と形状によって、適合なプラスチック材と加工方法を選んで成形されたものです。よく使われるプラスチックの成型方法は射出成形、押出成形、中空成形、インフレーション成形…など。
射出成形 ( Injection Molding )
加熱溶融させた樹脂を高圧で金型内に射出注入し、冷却・固化させることによって、成形品を得る方法です。主に6段階に分けます:型締め→射出→保圧→冷却→型開き→製品の取出し。複雑な形状の製品に適用、ハイスピードで大量生産できます。例:歯ブラシ、コップ…など
中空成形 ( Blow Molding )
吹込成形とも言われ、押出し機で溶融させた樹脂をダイから筒状に押し出します。この筒状の溶融樹脂をパリソンと言います。このパリソンを金型に挟み、パリソン内に空気を吹き込んで、金型に押し付けます。一定時間押し付け、固化した後に、中空成形品を得ることができます。例:ペットボトル、青い化学ドラム、プラスチックジャージーバリア…など
押出成形 ( Extrusion Molding )
加熱溶融した樹脂をスクリュウーを通じて、シート、パイプ、或いはロッド状に押し出します。連続的に一定の断面形状の製品に適用します。例:釣り竿、ヨガマット、パイプ、窓枠…など
インフレーション成形 ( Blow Film Molding )
加熱溶融した樹脂をチューブ状に押出し、そのチューブの中に空気を吹き込み、風船のように膨らませることでフィルムを作ります。押出と引取方向により、水平押出式・上方押出式・下方押出式の3種類をに分けられます。例:ポリ袋、ゴミ袋…など