台湾、飲食店などを対象にPLAの使用を禁止。
2023-07-21
             
環境保護局は今年2月4日に発表し、環境負荷を減らすために、「免洗餐具の制限使用対象および実施方法」の第2項を改正し、8つのカテゴリの制限使用対象に「生分解性プラスチック(PLA)」材料の免洗餐具の提供を禁止することを要求しました。これは今年8月1日に実施される予定です。
 
生分解性プラスチックPLAとは何ですか?
PLAとは「ポリ乳酸」(Polylactic acidまたはPolylactide)の略で、台湾で広く使用されている生分解性プラスチックです。主にトウモロコシ、ジャガイモなどの植物デンプンを原料として発酵させて製造されます。近年、多くの業者が制限後の代替材料としてPLAを使用しています。
 
PLAなどの生分解性プラスチックは、環境に優しいように聞こえますが、実際はそうではありません。これらの製品は生分解性ではありますが、一定の温度と湿度で処理されない限り、環境に対して無視できない影響を与えます。
 
「一次性使用」を停止し、材料の置き換えは問題を解決できません
早くから、欧州議会は2018年に生分解性プラスチックが塑料汚染の問題を解決することはできないと判断しています。グリーンピースの研究報告によると、2019年には、全世界で生産された生分解性プラスチックの59%がプラスチック袋、食品袋、食品容器、飲料カップ、化粧品パッケージに製造され、製造プロセスではプラスチック剤や他の化学物質が追加される場合があります。複雑な材質のため、リサイクルすることができず、環境と健康に懸念があります。
 
コンビニエンスストア、ファーストフード店などの8つの大規模施設で禁止
環境保護局によれば、国内にはPLAプラスチック製品を再利用する適切な方法や堆肥処理施設がありません。生分解性プラスチックは海洋環境でも分解されず、多くの製品はペットボトルと外見が似ているため、既存のリサイクル処理システムでは混乱し、環境問題を引き起こします。
 
PLA材料は一般的に食品包装ネット袋、卵パック、コンビニエンスストアのレンジ食品容器、ファーストフード店の免洗餐具、電池のプラスチック包装などに使用されています。そのため、環境保護局は「免洗餐具の制限使用対象および実施方法」の改正案を公表し、今年8月1日から、カップ、ボウル、プレート、ディッシュ、テイクアウト容器などの免洗餐具に使用されている

 
参考資料:https://esg.gvm.com.tw/article/22574